The studio farm
2015/05/20 DIARY
新スタジオの構想段階から「食の背景に触れたい」という考えを持っていたので、
野菜を育てられる環境を作りたいという要望を建築家の長坂常さんに伝えた。
さまざまなもの作りをしてきて、その背景を常に意識していたにもかかわらず、
大好きな「食べる」という行為のずっとずっと最初の始まりの部分に目を向けるきっかけがなかった。
そのきっかけは2011年の震災。食に不安を感じた。多くの人がそうだったかもしれない。
初めての家庭菜園。
ずいぶんと暖かくなってきて、私が食べる前に、虫食いだらけ。
ここの環境に合う土は、野菜は、種は、とまだまだ試行錯誤の日々。
少しずつ触れ始めた、農業の奥深さと大変さ。裏事情と現状。そして未来。
何か大きなことができるとは思っていないけれど、知らないより、考えないよりずっといい。
そう思いながら、自分で作った野菜を自分で食べる。